近年、コンパクト住宅が注目を集めています。その背景には、建材価格の高騰や土地価格の上昇に加え、ライフスタイルの変化があります。
共働き世帯の増加により、掃除や管理がしやすいコンパクトな住まいが求められるようになりました。
また、住宅の省エネ化が進む中で、冷暖房効率を高めるために無駄な空間を減らし、コンパクトに設計するケースも増えています。
しかし、「コンパクト=狭い」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
実際には、設計やインテリアの工夫次第で、広々とした開放的な住まいを実現することが可能です。
ここでは、コンパクトな住宅でも広く見せるポイントをご紹介します。
1. 間取りの工夫で開放感を演出

✅ 視線の抜けを意識する
- 仕切りを減らし、オープンな空間に(LDKを一体化)
- 大きな窓を設け、屋外とのつながりをつくる
- 吹き抜けやスキップフロアを活用し、縦の広がりを確保
✅ 動線をシンプルに
- 廊下を最小限にし、居室スペースを広く確保
- 回遊性のある間取りで圧迫感を軽減
✅ 収納を工夫してスペースを有効活用
- 造作収納を壁に組み込み、デッドスペースを削減
- 床下収納や階段下収納など、多目的に使える収納スペースを設置
2. 内装の工夫で視覚的な広がりをつくる

✅ 色使いを統一し、明るくスッキリ
- 白・ベージュ・ライトグレーなどの明るい色を基調にする
- 壁・天井・床の色を統一し、視線を妨げないようにする
✅ 床材の張り方向で奥行きを演出
- フローリングを長辺方向に敷くと広く感じる
- 各部屋の床材を統一することで一体感を出す
✅ 天井を高く見せる工夫
- ハイドア(天井までの高さのドア)を採用し、視線を上に誘導
- 勾配天井や折り上げ天井で開放感を演出
3. 窓と照明の工夫で広がりをプラス

✅ 大きな窓や掃き出し窓を採用
- 窓を床まで伸ばすと視線が外へ抜け、広く感じる
- カーテンは天井付けにし、縦のラインを強調
✅ 間接照明で奥行きを演出
- 天井や壁に間接照明を設置し、奥行きを強調
- ダウンライトを活用して、スッキリとした空間に
4. 家具配置の工夫でさらに広く見せる

✅ 背の低い家具で空間を広く
- ロータイプのソファやテーブルを選び、視界を遮らない
- 壁面収納を活用し、床に物を置かないようにする
✅ ミラーや室内窓を活用
- 大きな鏡を配置し、視覚的な広がりを演出
- 室内窓で仕切ることで、圧迫感を軽減
まとめ
コンパクト住宅は、コストを抑えつつ、シンプルで快適な暮らしを実現できる新しい住まいのスタイルとして注目されています。
しかし、狭さを感じさせないためには、間取り・内装・窓・照明・家具の工夫が欠かせません。
限られた面積でも、設計とデザインを工夫することで、快適で広がりのある住まいを実現しましょう!🏡✨