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家づくりの新トレンド「ヌック」の魅力とは?

近年、住宅デザインにおいて「ヌック」という空間が注目されています。

ヌック(nook)とは、住宅内に設けられる小ぢんまりとした居心地の良いスペースのこと。

リビングやダイニングの一角、階段下、廊下の隅など、限られた空間を有効活用して作られるヌックは、家族とつながりながらも自分だけの時間を楽しむための場所として人気を集めています。

今回は、そんなヌックの特徴や魅力、設計のポイントをご紹介します。

■ヌックの特徴と魅力

1. プライベート空間を確保
ヌックは個室とは異なり、住宅全体と緩やかにつながりながらも、自分だけの時間を楽しむことができる空間です。

リビングの一角に設けることで、家族の気配を感じながら読書や仕事に集中できる環境を提供します。

2.デッドスペースの有効活用
階段下や廊下の隅、吹き抜けの下など、これまで活用が難しかったスペースをヌックとしてリデザインすることで、住宅全体の機能性を向上させることができます。

3.多用途性
ヌックは使い方次第でさまざまな用途に対応します。

例えば、読書スペース、ワークスペース、子供の遊び場、さらにはペットの休憩スペースとしても利用可能です。

家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、フレキシブルに役割を変えられるのも魅力の一つです。

■なぜヌックが今、注目されているのか?

近年、在宅勤務やリモート学習が増える中、家庭内でのプライベートな作業空間への需要が高まっています。

一方で、完全な個室を新たに設けるのは、スペースやコストの面で難しいことも多いです。

そのため、既存のスペースを有効活用しつつ、個々のニーズに応えるヌックが注目されています。

また、住宅デザインのトレンドとして、家全体を広々としたオープンプランにする一方で、適度に囲まれた小さな空間を作ることで、空間にメリハリをつける工夫が増えています。

ヌックはその両立を実現するための絶妙なアイデアと言えるでしょう。

■ヌックを設ける際の設計ポイント

1.スペースの確保
ヌックに必要な広さは約2~3畳が一般的です。狭すぎると使いにくく、広すぎると他のスペースを圧迫するため、バランスが重要です。

2.適度な囲まれ感
仕切りを設けすぎると圧迫感が生まれるため、部分的な壁や家具、カーテンなどで緩やかに囲むのがおすすめです。天井を少し低めにすると、さらに「おこもり感」を演出できます。

3.照明と家具の工夫
ヌックはコンパクトな空間だからこそ、照明や家具の選定が空間の雰囲気を左右します。

暖かみのある間接照明やコンパクトなチェア、本棚などを取り入れると、より居心地の良い空間が完成します。

4.住宅全体との調和
ヌックを設けることで他のスペースが狭くなりすぎないよう、住宅全体のバランスを考慮して設計することが大切です。

■ヌックがもたらす暮らしの変化

ヌックを取り入れることで、住宅内に新たな居場所が生まれます。

特に、リビングの一角に設ければ、家族と一緒に過ごしながらも、個々の時間を楽しむことができます。

また、階段下や廊下などのデッドスペースが、家族みんなが使える有効な空間に変わります。

ヌックはただの「小さなスペース」ではなく、暮らしを豊かにするための工夫が詰まった場所です。

日々の生活にちょっとした「特別な場所」を取り入れることで、家がもっと好きになるかもしれません。

■ヌックを取り入れた家づくりを

限られた空間の中で、ヌックはいかに快適で機能的な暮らしを実現できるかが大切です。

これから家づくりを計画している方は、ぜひヌックの設置も検討してみてください。

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